センターに入る直前のお話で、休憩時間にアポロが小芸を披露することになりましたアポロの小芸は家でのお遊びなので、拍手が苦手でシャイなアポロが人前でできるのか自信がありませんでした。『【できなくてもいいから】というお話なんだけど…』と主人にいうと『ルナにも何かやらせて』。ハア~、聞くんじゃなかった~ルナなんてもっということ聞かないよ~
休憩時間になると、すぐに声がかかりました。アポロと一緒に中央に進み、初めに『ノビノビ~』から始まり、『座れ』『手を挙げて』『足出てるかな?』『伏せ』『ネンネ』『頭付けて』『ゴロン』最後に『ご挨拶』をして終わりました。内々の小芸なので、『手を挙げて』『足出てるかな』は向きを変えて数回やったものの、『これは見えないだろうな~』と思いました。
部屋の中央に出ていたのですが、L字型に車いすが並んでいて、反対側にはお仲間が並んでいるので、『これならルナが脱走しても誰かが捕まえてくれるかな。』っと思い、アポロを主人に渡し、変わりにルナを連れ出しました。ルナはアポロの練習を見て、ほとんどの課目ができます。ただ、基本の服従の気持ちがないので、やるかやらないかはルナ次第です。ルナは小さいので動きのある『アイスクリームの空きカップの持来』をすることにしました。ルナを座らせ、カップを置きに行き振り返ると【60°の三角定規】のようにカッコヨク座っていました。とても真面目な顔で一生懸命で、可笑しくて吹き出しそうになってしまいましたルナの横に戻り、『持ってこい』というと『待ってました!』という感じでカップに向かい(付いてくるリードを嫌がって、少し弧を描きましたが)、カップをくわえて戻ってきました。カップにおやつを入れると床に置いて食べました
帰り道、『ルナは上手にできたね~』と私がいうと、『アポロが真ん中に出ている間中、ルナも出ていきたくて大変だったんだよ張りきっていたから、やらせて良かったと思う』と主人が言いました。
展覧会場でもアポロがトリミング台に上がれば『ルナも乗る~~~!』、アポロがブラシをかければ『ルナもブラシかけて~~~!』と『ルナも、ルナも』が始まるので、主人に連れ去られるルナ。アポロがヒゲを切るのを嫌がれば『ルナのヒゲ、切ってもいいよ。ほら、ルナは我慢できるんだからスゴイでしょう』とちょっと震えながらヒゲを切らせるルナ。ルナも初めてオンステージしたんだよちゃんとできてエラかったね
ふたりともたくさんの拍手をいただいた、と後で聞きましたが、私には全く聞こえませんでした。私に聞こえたのはただひとつ、『あのコは7歳なんだよ』『7歳の男のコなんだよ』っと説明してくださる車いすの女性の声でした
写真1:待ちくたびれてノビノビ~
写真2:足出てるかな?これは暫く封印理由は別の機会に…。
写真3:カップの持来ルナの持来は行きも帰りも早い